鹿男あをによし
小説、及びそれを原作としたテレビドラマ。枕詞で奈良の前につく修辞である。
鹿男あをによし 概要
奈良の女子高に赴任した教師が鹿に命を受け、日本の滅亡を防ぐために奮闘するファンタジー小説。
2007年4月10日に単行本が刊行され(幻冬舎:ISBN 978-4-344-01314-8)、2007年夏には第137回直木賞候補にもなった。2008年1月には10作品にノミネートされた。
2008年1月からフジテレビにて玉木宏主演でテレビドラマ化されている。
記述で物語に関する核心部分が明かされています。
ことから教授に勧められ、2学期の間限定で奈良の女子高の教師になる。
生徒にからかわれたり、無視されたりとコミュニケーションが取れず、途方に暮れる。大仏殿にいた「おれ」の前に突如鹿が現れ、人間の言葉で話しかけてきたのだ。その鹿は1800年前から人間を守りつづけてきた存在で、60年に1度行われる「鎮めの儀式」で用いる目を運ぶ役(「運び番」)に「おれ」を任命する。人間界で「サンカク」と呼ばれ、狐の「使い番」を女性から渡されると話す鹿であったが、「おれ」は「使い番」に気づかず、挙句に違うものを渡された。鹿は「目を鼠に奪われた」と言い、わけが分からない「おれ」に印をつけ、「おれ」の顔を鹿にしてしまう。鹿は「目を取り戻さないと日本が滅びる」と警告するのであった。火山性微動が続き、富士山が噴火する兆候にあった。
一方、勤務する高校ではスポーツイベントである姉妹校との交流戦「大和杯(やまとはい)」が行われようとしていた。
その優勝プレートが「サンカク」と呼ばれていることを聞く。剣道部の顧問になった「おれ」は、そのプレートこそ、鹿が言っていた目であると考え、人類を危機から救うために目を取り戻そうと優勝を目指すのだが・・・。
鹿男あをによし 補足
鹿男あをによし 鎮めの儀式地中には大鯰がいて、時々大暴れをして災害を起こすという言い伝えがある。
いたという奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠は死後、1800年に渡って目の力を使い、大鯰が暴れるのを封印していた。彼らは人間を介して、場所に遷し、自らも目の力を手に入れて鯰の動きを鎮める。この儀式は満月の夜に行われなければならず、満月以外の場合では目の力が衰え、封印に時間がかかるという。神無月に儀式が行えなかった場合になってしまう。決めなかったため、満月の夜に儀式が行えず、人間世界が大変なことになってしまったという(宝永大噴火)。
鹿男あをによし 大和杯
奈良、京都、大阪の女学館三校にて行われるスポーツイベント。
学校創立の60年前(ただし史実では戦後すぐのこの時代はGHQによって学校における剣道は禁止されていた)から続いていて、毎回オリンピック並みの盛り上がりをみせる。元は剣道部のみの交流戦であったが、現在はバドミントンなどスポーツも行われている。この名残で剣道部は優勝カップでは鹿、狐、鼠があしらわれたプレートが形状から「サンカク」と呼ばれている。これまで剣道は独壇場で、過去59回すべてで優勝している一方、「おれ」が顧問を勤める奈良は、部員がかいない弱小チーム。剣道の経験がない教師が部活と顧問を掛け持ちしていた。
鹿男あをによし 登場キャラクター
鹿男あをによし 奈良女学館高等学校
平城宮跡の隣に学校で「おれ」が勤務することになった場所。
シンボルは鹿。
おれ
主人公だが原作では本名不明。
研究室で実験をしていたが、助手との折り合いがつかず、「神経衰弱」とのあだ名をつけられている。そのせいもあり、腹が弱く整腸剤が欠かせない。助手の研究の邪魔になるため、悠久の地、奈良に行くことを薦められたが、鹿から「目の運び番」に任命されたり、さらには役目を失敗して顔が鹿にされたりと事態に遭遇してしまう。この秘密を知るのは自分とある特定の人物のみで、それ以外の人間には、鹿になった姿が見えない。鹿がしゃべることや、運び番、使い番の話を伝えることができない。 堀田イト(ほった いと) 16歳。
古風な名前だが、生徒。授業一日目から遅刻をしたり、腹いせにクラスメートを扇動して「おれ」を攻撃するなど、水と関係。どの部活にも属していなかったが、「おれ」が顧問になった剣道部に入部することになる。実家が剣道の道場を経営していて、腕前はかなりのもの。その顔立ちから「野性的魚顔」と表される。
小治田(おはりだ) 教頭。
出で立ちで生徒だけでなく保護者にも人気がある。紳士的な振る舞いで「おれ」を励ます一方、古くから彼を知っている人間からは「野心家」と言われている。考古学に精通し、遺跡発掘をライフワークにしている。本を何冊も書いていて、所在地を探る心血を注いでいる。あだ名は「リチャード」。 福原重久(ふくはら・しげひさ) 33歳。
「おれ」が下宿している家の「ばあさん」の孫。教師を勤めている。人気はリチャードと二分する。 藤原君(ふじわら) 25歳。
能天気な性格。古代史に造詣が深く、薀蓄も豊富。あだ名は「かりんとう」(よく食べるからだそうで、このかりんとうは、妻のお手製である)。酔うと羽目を外してしまい、愛妻弁当抜きになってしまうことも。原作では男だが、ドラマでは女になっている。 大津(おおつ) 3つの女学館校長を兼任。
京都に住んでいるので、奈良には週に1、2度しか来ていない。
鹿男あをによし 京都女学館高等学校
平安京大内裏の近くに学校。
シンボルは狐。
長岡(ながおか) 数学教師で剣道部顧問。
教師の間からは美人。重さんに惚れている。
鹿男あをによし 大阪女学館高等学校
難波宮跡の隣に学校。
シンボルは鼠。
南場(なんば) 体育教師で剣道部顧問。
マドンナにプロポーズをして失敗したことがある。剣道5段の腕前で打倒京都に意欲を燃やす。
鹿男あをによし 鎮めの儀式を行う動物鹿
見た目は雌鹿だが、百回以上魂を鹿に移し変えて生きており、命を受けたときは立派な牡であった。
屈強な牡鹿を従えている。人間と話すことができるほか、人間が言うことを聞くように印をつけ、顔を鹿に術を持っている。人間社会を嫌っている一方で、ポッキーが大好物。鼠とは仲が悪い。奈良の鹿がお辞儀をするのは彼が教えたからであるという。 鼠
鹿同様、卑弥呼の命を受け儀式を行っているが、目の受け渡しを妨害するなどしばしばイタズラをしてくる。
決めなかったために、満月の夜に儀式が行えず、人間世界が大変なことになったという(詳細は宝永大噴火を参照)。鹿、鼠、狐の中で唯一、印の消し方を卑弥呼から教えてもらった(印の付け方は知らない)。 狐
卑弥呼に鎮めの役目を引き受ける代わりに、力によって人に化ける方法を教えてもらった。
狐も儀式を行うが、今は動物園の中にいて、自らの「使い番」以外には話し掛けないという。長岡曰く『紳士』的。
鹿男あをに ジャンル テレビドラマ
放送時間 毎週木曜 22:00 - 22:54(54分) 放送期間 2008年1月17日-2008年3月20日(10回) 放送国 日本
制作局 フジテレビ
企画 中島寛朗(フジテレビ) 演出 鈴木雅之(フジテレビ)村上正典(共同テレビ)土方政人(共同テレビ)河野圭太(共同テレビ)村谷嘉則(共同テレビ) 原作 万城目学(幻冬舎) 脚本 相沢友子
プロデューサー 土屋健(共同テレビ) 出演者 玉木宏
綾瀬はるか
多部未華子
柴本幸
篠井英介
キムラ緑子
酒井敏也
鷲尾真知子
田山涼成
佐々木蔵之介
児玉清 他
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
データ放送 連動データ放送
エンディング 佐橋俊彦作曲「鹿男あをによし」エンディング・テーマ(インストゥルメンタル) 外部リンク フジテレビ・ホームページ
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特記事項 :
初回: 22:00 - 23:09(69分)
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2008年1月17日からフジテレビ系で毎週木曜22:00〜22:54(JST)に連続テレビドラマとして放送開始された。
主演の玉木宏は民放の連続ドラマは綾瀬はるかとはTBSで2005年に放送されたドラマ「赤い運命2005」以来の3度目の共演となる。綾瀬はフジテレビ連続ドラマ初登場になり、柴本幸は、民放の連続ドラマ初出演である。
鹿男あをによし 原作からの変更点主人公の名前は原作では明らかにされていないが、ドラマでは「小川孝信」とした。
原作で名前のない人物にも名前がつけられている。原作の「おれ」は腹が弱く整腸剤が欠かせないが、小川にはその設定はされていない。プロデューサーの意向により、歴史教師の「藤原君」の性別を男性から女性に変更し、主人公の一番重要な相棒と設定している。
原作では藤原君の顧問はバトミントン部だがドラマでは剣道部になっていて、小川に剣道部の顧問を依頼するのは小冶田教頭ではなく藤原君になっている。 原作では、鹿がしゃべることや「使い番」といった儀式にまつわる話をしようと話せない設定になっているが、ドラマでは誰にでも話すことができるようになっていて(ただし信じてもらえるかどうかは別)、藤原君もその話を小川から聞かされて認識している。
ドラマでは一時的に、堀田が藤原君の部屋に泊まっている。
鹿男あをによし キャスト
小川孝信(奈良女学館・理科教師/1-A担任):玉木宏 本作の主人公。
すべてが裏目になる「不運な男」という設定が追加された。物事に対して後ろ向きな性格。 藤原道子〔あだ名:かりんとう〕(奈良女学館・歴史教師):綾瀬はるか 小川と重さんの下宿に住んでいる。
小川に劣らぬ不運ぶりだが、大概は前向きに考えている。 堀田イト(奈良女学館・1-A生徒):多部未華子 長岡美栄〔あだ名:マドンナ〕(京都女学館・剣道部顧問):柴本幸 溝口昭夫(奈良女学館・学年主任):篠井英介 前村さおり(奈良女学館・体育教師):キムラ緑子 名取良一(奈良女学館・古文教師):酒井敏也 福原房江(下宿・小料理屋「福はら」の女将/重久の祖母):鷲尾真知子 大津守(校長:3つの女学館を兼任):田山涼成 佐倉雅代(奈良女学館・剣道部主将):藤井美菜 原和歌子(小料理屋「福はら」の店員):川辺菜月 吉野綾(奈良女学館・剣道部
:江頭由衣 村瀬(奈良女学館・剣道部3年)
アナウンサー:宮田早苗 鹿(声)
:山寺宏一 福原重久(奈良女学館・美術教師/房江の孫)
:夏八木勲 巫女(第1回)
:山口紗弥加 教授(第1回)
:白井晃 物理学者(第1回)
:手塚とおる 城山(第3回)
:石井正則(アリtoキリギリス) 鼠(声)
:戸田恵子
鹿男あをによし スタッフ
脚本:相沢友子
音楽:佐橋俊彦
歴史監修:千田稔
特別協力:奈良県、奈良市、財団法人・奈良の鹿愛護会ほか 協力:バスク、ベイシス、フジアール 企画:中島寛朗
アソシエイトプロデュース:石原隆
プロデュース:土屋健
演出:鈴木雅之、村上正典、土方政人、河野圭太、村谷嘉則 制作:フジテレビ、共同テレビ
鹿男あをによし 音楽
エンディング・テーマは佐橋俊彦によるインストゥルメンタル曲。
主題歌は存在しない。2008年3月5日発売/2625円(税込) 吹奏楽譜「鹿男あをによし」エンディング・テーマは2008年3月14日発売(ウィンズスコア版)/3890円(税込)
鹿男あをによし 放送日・サブタイトル・視聴率
話数の表示については、公式ウェブサイトでは「第一回」のように字を用いているため、それに表記する。
第五回は「第一幕」、第六回は「第2幕」と、漢数字・算用数字の揺れがある。 各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第一回 2008年1月17日 しゃべる鹿の秘密!古都を巡る恋と冒険 鈴木雅之 13.0% 第二回 2008年1月24日 鹿になっちゃった 鈴木雅之 11.4%
第三回 2008年1月31日 今明かされる真実 村上正典 9.7% 第四回 2008年2月7日 帰れないふたり 土方政人 8.0%
第五回 2008年2月14日 奇跡が起きた!!〜第一幕フィナーレ〜 鈴木雅之 9.0% 第六回 2008年2月21日 すべての鍵を握る女 第2幕のスタート 村上正典 8.9% 第七回 2008年2月28日 謎の少女の正体!?衝撃の事実が明らかに 河野圭太 8.8% 第八回 2008年3月6日 辿りついた意外な真実!犯人は貴方だ! 村谷嘉則 10.1% 第九回 2008年3月13日 最後の対決!運命の夜〜日本の行方は? 村上正典 9.2% 最終回 2008年3月20日 鈴木雅之
(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)
鹿男あをによし 主なロケ地ならまち 春日大社
東大寺(大仏殿、南大門、猫段、鐘楼、講堂跡) 奈良公園・飛火野・若草山
伏見稲荷大社
平城宮跡・朱雀門
天理市立黒塚古墳展示館
箸墓古墳
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
奈良文化財研究所(奈文研) 高松塚古墳
国道369号線
近鉄吉野線飛鳥駅
近鉄奈良線近鉄奈良駅(6話:東改札口/9話:西改札口)