元禄繚乱

元禄繚乱
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元禄繚乱

1999年1月10日〜12月12日に放送されたNHK大河ドラマ。



元禄繚乱 概要
江戸時代を扱った作品は1995年の『八代将軍吉宗』以来で、忠臣蔵を題材としたのは1982年の『峠の群像』以来、大河ドラマ初期の1964年の『赤穂浪士』以来4作目となる。
原作は大河ドラマ化は第一作の『花の生涯』(1963年)以来となる。
仇討ちにより、箍が緩んだ元禄時代の世相と治世への抗議を目論む大石内蔵助、吉良上野介の親類である米沢藩上杉家と赤穂浪士とを相争わせ、両藩の取り潰しを狙う柳沢吉保、その柳沢の謀略の阻止を狙う米沢藩家老・色部又四郎、この三人の謀略戦を主軸に忠臣蔵を描いている。
藩士・領民の人気は高く、藩主・浅野内匠頭長矩の信任も厚かった。
そんな平穏な赤穂藩に激震が走る。
刃傷・松の廊下事件―この一件が呑気な家老の人生を激変させた。将軍・綱吉とその側用人・柳沢吉保の裁定により内匠頭は即日切腹、一方事件の被害者・吉良上野介はお咎めなし。定法を無視した幕府の裁定に藩内は吉良への報復のムードが高まるが、内蔵助はは弟・大学長広を新たな藩主にお家再興を幕府に働きかける。
柳沢の謀略により赤穂藩は断絶。藩士は全員禄を失い、浪人となる。
内蔵助は吉良への仇討ちにより抗議を本意をその機を伺う。
柳沢は仇討ちにより、吉良の実子が米沢上杉家とを相争わせ、両藩の取り潰しを画策。米沢藩家老・色部又四郎はその柳沢の謀略を察知し、赤穂浪士による仇討ち防止に奔走する。柳沢、色部…。男達の激しい謀略戦が始まった。特徴は、吉良上野介が悪役として描かれていないことと、討ち入りが単に主君の無念を晴らすためではないとして描かれていることであろう。

今作品では、浅野と吉良は当初は仲が吉良も浅野に対して良好な感情を持っていた。
仲が悪くなったのは、浅野が勅使接待役に任命されたことから始まった。吉良は浅野に対し勅使への接待には進物(すなわち金や高級品)が必要不可欠と考えていた。潔癖な浅野はそれを賄賂と見なして極度に結局、吉良の指図を受けなかった。吉良としては進物は忠誠心としての証であり、決して浅野の思う汚いものではなかった。柳沢吉保から桂昌院の従一位叙任の件について問われた吉良はため、浅野の接待に落ち度が時勢に逆らって進物を嫌う浅野には謀反の気があるのではないかと柳沢に告げた。
柳沢に浅野は吉良に対して激しく反論、最初は浅野を買って吉良も浅野が疎ましくなり、前で浅野を罵ったところ、浅野は吉良に刃傷を及んだ。
激怒、刃傷事件の原因を究明することを主張する老中たちの声を無視して、綱吉と柳沢は浅野に即日切腹を命ずるという処断を下した。
大石内蔵助は主君である浅野を、賄賂でなければ物事が進まない腐敗した社会の被害者として受けとめ、その社会に対する手段として討ち入りを決断、大石は討ち入りを決行した。
討ち入りの際、吉良の台詞に答えない大石の姿がそれを物語っている。このほか、綱吉の狂気や柳沢の忠誠、大石頼母や浅野大学ら世俗に染まった中級武士の姿などこれでもかと描いて時代劇という破壊していることも見逃せない。
当たり前のこととして進物を行い笑って話す頼母、陽気にしてときに妖気さえ漂わせる大学を善玉の浅野家側に置いたり、柳沢が出世祝いの品に驚いたり、良好な夫婦関係を維持していたり、綱吉が母に誠心誠意孝養を尽くす姿を描写することで描かれていることは、忠臣蔵には見られなかった特徴である。
新解釈を取り入れた結果、史実に忠実であると一般的には受け止められているが『仮名手本忠臣蔵』などフィクションの要素も若干取り入れている。


元禄繚乱 スタッフ
原作・・・舟橋聖一(「新・忠臣蔵」より) 脚本・・・中島丈博
音楽・・・池辺晋一郎
テーマ音楽演奏・・・NHK交響楽団
テーマ音楽指揮・・・秋山和慶
時代考証・・・竹内誠
風俗考証・・・小澤弘
建築考証・・・平井聖
衣装考証・・・小泉清子
殺陣武術指導・・・林邦史朗
所作指導・・・猿若清三郎
邦楽指導・・・本條秀太郎
題字・・・渡辺裕英
協力・・・赤穂市、吉良町、米沢市 語り・・・国井雅比古

元禄繚乱 配役

元禄繚乱 四十七士
大石内蔵助…中村勘九郎(現18代目中村勘三郎)
堀部安兵衛…阿部寛
堀部弥兵衛…牟田悌三
吉田忠左衛門…山本學
原惣右衛門…井川比佐志
大高源五…辰巳琢郎
大石主税…熊木翔→中村七之助
矢頭右衛門七…今井翼
片岡源五右衛門…橋爪淳
礒貝十郎左衛門…内田滋啓
不破数右衛門…杉本哲太
岡嶋八十右衛門…村井克行
岡野金右衛門…葛山信吾
神崎与五郎…三浦浩一
小野寺十内…川辺久造
奥田孫太夫…六平直政
近松勘六…マギー
前原伊助…小倉久寛
間瀬孫九郎…水月駿一郎

元禄繚乱 脱盟者
大野九郎兵衛…山口崇
奥野将監…寺田農
進藤源四郎…柄本明
高田郡兵衛…堤真一
萱野三平…森宮隆
田中貞四郎…加藤久詞
小山田庄左衛門…井手らっきょ
毛利小平太…山崎有右
藤井又右衛門…東野英心
落合与左衛門…八木光生
月岡治右衛門…佐戸井けん太
多川九左衛門…松澤一之

元禄繚乱 浅野とその家臣の縁者浅野内匠頭…東山紀之
阿久利 (瑤泉院)…宮沢りえ
大石りく…大竹しのぶ 浅野大学長広…赤坂晃
大石頼母助…愛川欽也
大石くう…小野寺華那→徐桑安→坂田麻衣子 大石るり…板倉美穂
おきみ…飯島里奈 大石吉千代…鍋倉萌杜→北尾亘→柿本祐貴
おまさ…南果歩 お軽…安達祐実 内蔵助との間の男子は言及あるも登場せず。
吉良義周…谷野欧太→滝沢秀明
清水一学…大森貴人
小林平八郎…誠直也
山吉新八…山中聡
左右田孫兵衛…益富信孝
千坂兵部…竜雷太
柴田権之丞…中島久之
宮脇太郎次…近藤芳正
浅路…奥菜恵

元禄繚乱 幕府
徳川綱吉…萩原健一
柳沢吉保…村上弘明
定子…篠原涼子
染子…鈴木保奈美
浦里…広田レオナ
柳沢吉里…安達心平→浅利陽介→高橋一生
鷹司信子…涼風真世
お伝の方…鈴木砂羽 大典侍…平沢草
鶴姫…西澤美優→鮎川まな→伊藤翠 徳松…立原勇武
越路…阿知波悟美
岡島忠嗣…吉田栄作
改易された沼田藩家老の子。
討ち入りに参加したという設定になっており、討ち入り後も生き延び、事件の語り部となっている。 本庄資俊…斉木しげる
元禄繚乱 江戸
英一蝶…片岡鶴太郎
並木千柳…笑福亭鶴瓶
宝井其角…国本武春
紀伊国屋文左衛門…ラサール石井
奈良屋茂左衛門…嶋田久作
綾瀬屋久兵衛…津村鷹志
いく…根本りつ子
お艶…中山エミリ 豊松(お艶の父の大工)…ダンカン 猿橋無差之介…柳沢慎吾
唐津縫之助…甲本雅裕
染八…山田まりや

元禄繚乱 その他
公弁法親王…中村橋之助
正親町公通…伊藤俊人
近衛基煕…石濱朗
近衛家熙…朝倉伸二
鷹司兼熙…頭師孝雄
佐藤直方…青野武(声のみ) 荻生徂徠…上杉祥三
林大学頭…田中亮一(声のみ) 山鹿素行…伊藤孝雄
進藤七郎右衛門…加藤武
堀内伝右衛門…石田太郎
平田満が演じる予定だったが、事故のため降板。
主人(弥兵衛)…桂三木助 浮橋太夫…杉本彩
むら…池田昌子
山村屋金兵衛…古田新太
おげん…石井トミコ
藤尾…羽野晶紀
玉路…小沢真珠
歌舞伎役者(演:鎌倉権五郎)…市川團十郎 獄舎の男…亀山助清 寺男…田中要次
その他…新井量大、谷津勲、入江麻友子 五世中村勘三郎:中村勘九郎(二役)
元禄繚乱 放送
放送回 放送日 題 演出 視聴率
第1回 1月10日 家老見習い 大原誠 25.0%
第2回 1月17日 五代将軍綱吉 大原誠 22.3%
第3回 1月24日 お取り潰し 片岡敬司 24.0% 第4回 1月31日 赤穂お国入り 片岡敬司 21.8% 第5回 2月7日 お世継ぎ祈願 遠藤理史 21.9% 第6回 2月14日 殿中刃傷 遠藤理史 21.7%
第7回 2月21日 華燭の典 大原誠 20.4% 第8回 2月28日 内蔵助の縁談 大原誠 20.1% 第9回 3月7日 野望 片岡敬司 22.0%
第10回 3月14日 三人阿久利 片岡敬司 20.6%
第11回 3月21日 養子縁組 遠藤理史 19.0%
第12回 3月28日 城請け取り 遠藤理史 17.1%
第13回 4月4日 誘拐 大原誠 14.0%
第14回 4月11日 大名火消し 大原誠 17.6%
第15回 4月18日 赤子騒動 片岡敬司 17.8%
第16回 4月25日 蝮と毒虫 遠藤理史 18.0% 第17回 5月2日 将軍暗殺 遠藤理史 15.1%
第18回 5月9日 勅使饗応役 大原誠 17.4%
第19回 5月16日 刃傷松の廊下 片岡敬司 22.3%
第20回 5月23日 内匠頭切腹 片岡敬司 19.6%
第21回 5月30日 大評定 大原誠 20.2%
第22回 6月6日 神文血判 大原誠 19.9%
第23回 6月13日 赤穂開城 大原誠 19.5%
第24回 6月20日 鎮魂歌 遠藤理史 19.1%
第25回 6月27日 山科閉居 片岡敬司 20.4%
第26回 7月4日 江戸急進派 片岡敬司 19.2%
第27回 7月11日 内蔵助江戸へ 海辺潔 20.1% 第28回 7月18日 再会 海辺潔 20.1%
第29回 7月25日 脱落者 遠藤理史 18.0%
第30回 8月1日 辞世の句 片岡敬司 18.8% 第31回 8月8日 浮さま 遠藤理史 18.9% 第32回 8月15日 お軽 本木一博 18.3% 第33回 8月22日 一位さま 本木一博 18.7% 第34回 8月29日 内蔵助外し 片岡敬司 15.6%
第35回 9月5日 跡目相続 遠藤理史 16.2%
第36回 9月12日 決断 大原誠 18.9%
第37回 9月19日 幕府への反逆 本木一博 19.4% 第38回 9月26日 神文返し 海辺潔 18.7%
第39回 10月3日 訣別の朝 片岡敬司 19.6% 第40回 10月10日 内蔵助東下り 大原誠 18.3%
第41回 10月17日 吉良邸絵図 遠藤理史 18.8%
第42回 10月24日 帰らぬ人々 片岡敬司 18.9% 第43回 10月31日 吉良の茶会 大原誠 21.5% 第44回 11月7日 いざ討入り 遠藤理史 21.8% 第45回 11月14日 討入り危うし 片岡敬司 21.1% 第46回 11月21日 討入りの日 大原誠 23.8% 第47回 11月28日 四十七士討入り 遠藤理史 28.5%
第48回 12月5日 四家お預け 片岡敬司 26.4%
最終回 12月12日 忠義の士 大原誠 28.0% 平均視聴率20.2%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)
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