月下の棋士
月下の棋士
連載していた漫画作品。監修は河口俊彦。テレビ朝日系列でテレビドラマ化もされた(2000年1月17日 - 3月13日放送。月曜ドラマ・イン最終作品)。
概要
将棋漫画ではあるが、普通に対局しながら最終局図をように駒で絵を表現するなどの荒唐無稽な面が見られる。
対局中に吐血したり、失禁したり、死亡したりと将棋界にはありえない描写と、あまりにも強烈で個性的な棋士達の印象深い台詞で人気を博した。盤を裏側から見た描写といった独自のアングルや、駒が光ったりしゃべったりするなどの独自表現も特徴的であろう。対局シーンは実際のプロ棋士の棋譜を元にしており、登場する棋士の多くは、性格こそ違えど、実在の人物をモデルにしている。基本的に名人戦しかないが、早指し選手権やお好み対局なども行われ、又、一度だけであるが王竜戦というタイトルが創設された事がある(モデルは竜王戦)。
氷室が初代王者となった後、2回目以降も旨のことが記載されていない第1期において初代王竜が不祥事により除名寸前までいったこと、名人×王竜戦が公式に実現しなかったこと等の運営責任のことも消滅したものと思われる。 「将棋って勝つことだけがすべてじゃないんだよね」という名言も生まれた。 順位戦や三段リーグにおいては、棋士の降級・残留・プロ昇級などの葛藤が描かれている。
テレビドラマ版ではアニメのドラえもんにて主人公役の森田剛が本人役で宣伝をした。
月下の棋士 あらすじ
子どものころから高知で祖父と将棋を指して氷室将介が上京し、宿命のライバル滝川幸次名人との対局、勝利をめざす。
月下の棋士 登場人物
登場人物の多くは、実在の棋士をモデルとしているとされる。
デフォルメによるあまりにも強烈なキャラクターなため、イメージとはかけ離れている。カッコ内は俳優。
氷室将介(演・森田剛) 高知出身の将棋棋士。
幼少から祖父・御神三吉と将棋を指していた。上京して名人位をめざす。服装は帽子をかぶり、ラガーシャツにジーパン。性格は豪快で目上の人物であろうが呼び捨て・暴言を堂々と吐く。将棋界では孤立した存在となっている。御神と数え切れぬほどの勝負をこなしたその棋力は天才そのもの。初手に端歩を突く祖父譲りの特徴がある。将棋に対する計り知れぬ愛情と覚悟が見て取れる。対局中は『猖獗』(しょうけつ:静かに荒ぶるの意)と称される常軌を逸した集中力で最終局面まで読みきるが、命を激しく消耗する荒業でもある。書類上の師匠は虎丸竹千代。後に初代王竜となる。元ネタは氷室京介。性格はオリジナルだが、その圧倒的強さや対局中のオーラは羽生善治を取材した時のカルチャーショックを元にしている。原作版最終回(10年後の世界)では、名人として、大原巌の孫、鉄太を挑戦者に迎え対局を行う。 滝川幸次(演・田辺誠一) 神戸出身。
強さを誇る。将棋の神が名人を選ぶという考えを持つ人物であったが、後に自身が『名人』という唯一の生物・"神"になろうとした。名人位を獲得してからは奇行や突飛な発言が目立つ「変人」として周囲をやきもきさせることもしばしばである。その一方では常人を超越したオーラを持つ男でもあり、王竜戦では氷室に一手詰みの状況まで追い込まれながら、誰一人として者はかった。師、村木の妻に愛を注いでいる。好敵手、氷室との対決に強く執着し、対局が運命と言いきるほど。滝川と氷室との対決が、この漫画のテーマである。師匠は村木武雄。モデルは谷川浩司。 大原巌(演・中尾彬) 十五世名人。
長年にわたり名人に君臨し将棋界の巨人。棋風は「受けの大原」と呼ばれるほど受けの名手で、名人戦で滝川と戦った時も絶妙の受けで滝川を追い込んだ。得意とし、対局相手の動揺を誘うような発言を行う戦巧者。名人戦では一手指し失神。滝川の前に時間切れ負けを喫する。王竜戦に挑むが氷室との対局中に息絶えた。モデルは大山康晴、一部に中原誠も含まれると思われる。ドラマでは石丸と関係を迫ろうとする。氷室との対局中に容態が悪化し死亡。原作版では鉄太という孫がおり、角の駒とともに祖父の棋風を受け継いだ鉄太が巌の死から名人と将介に挑んでいる。 村木武雄(演・仲谷昇) 十四世名人。
滝川幸次の師匠。御神三吉と名人位を争い勝利した。時点では引退し、神戸市御影で妻と隠棲している。記念対局で御神と対局したときの御神の「初手端歩」に対局後も怯え続け、精神が破綻。滝川幸次の名人位獲得は自分が名人も同じと考え、滝川を支配し続けようとする。氷室と滝川が争う中、敗北を自覚してしまい自害する。モデルは木村義雄。
新人類といわれるコンピューター少年で学生にしてプロという天才棋士。その駒は火花を放つような光を発するように氷室に映ったほど。氷室、滝川と比べてもはるかに短い手で相手を負かすなどその強さは人間離れしたものを見せる。師匠は古葉健。将棋はあくまでも「ゲーム」でありその人物の感情や気迫、生き様等は無意味と考えている。氷室に異常に執着しており、氷室が滝川との対局のことしか考えていないことに激しく嫉妬している。作中では珍しく氷室と3度対局している。モデルは佐藤康光。 刈田升三(演・寺田農) 東京出身。
御神三吉に師事していた。「プロは勝ちこそがすべて」という大原の理念に真っ向から反する「プロは面白い手を指してナンボ」という理念を持つ。禁煙を公言しながらもタバコを吸い続けたり、引退すると言いながらまったくしない等、非常に人間臭い男。モデルは升田幸三。終盤では棋力とやる気を落とすが、古株の意地や亡き大原のエールで意地を見せA級残留した。本作登場人物の中でもっともモデルに近いとされている。作中の終盤で、氷室の実父であることが明らかになる。 鈴本永吉(演・高嶋政伸) 北海道出身。
師匠は刈田升三。三段リーグにて氷室・幸田と昇段争いを繰り広げるが惜しくも昇段ならず、三段止まりで奨励会を退会。その後も将棋を続け、アマチュア名人になる。嫌味のない棋風。将棋同様に性格もお人よしでユーモラス。熾烈な戦いを続ける氷室を影で案じている。モデルは鈴木英春。 村森聖
奨励会において強さを発揮する実力者だが、病がたたって実力以下の段位に甘んじている。
氷室との対局に死を覚悟し、剃髪と白スーツで挑むが敗北する。決まり手に敗北ながら納得の表情だったが、そこで負けを認めたことを後々悔いていた。病状が悪化し入院生活になるが、病床の中でもその対局の打開策を模索する。勝ちの一手が浮かんだのは、死の直前であった。モデルは村山聖。 大和天空
出た勝負は勝ち、負けは不戦敗だけという上勝率100%の男。
サングラスをかけたその風体はヤクザさながら。粗野かつ凶暴な性格。義理の娘、岬に異常な執着心をみせる。村木の妻を巡って彼と争った経験が村木の心に恐怖心を刻み込んだ。自身を強く憎む滝川と名人を争い、これを「死のバトル」と称して猛るが、惨忍にいたぶられた。これ以後心が折れてしまったか、荒々しげな気風は将棋も弱体化し、病を患うことに。最後は意地を通すため、佐伯戦で死と一手で勝利を掴んだ。
父は真剣師の小池十兵衛。養父は大和天空。幼少期から父の後ろから父の対局を見守り続けるが、父が少年時代の滝川幸次に敗れた後、大和天空に養女に出される。駒が光るほどの強さを発揮するが、根底では自分に異常な愛を求めてくる大和天空や、将棋を憎んでいる。この状況を救ってくれるのは氷室であると考えており、氷室に姿を重ね、愛するようになる。対局に勝利すると、対局相手から戦利品を奪い取るのが趣味。将棋連盟を退会。モデルは高橋和(?)。 立原真由美(演・山口紗弥加) 毎朝新聞文化部担当の女性記者。
文化部に配属されるまでは将棋の知識がゼロであった。氷室より年上で、若干太め。氷室と滝川の対局中に氷室の封じ手を預かる。に氷室と結婚する。 御神三吉(演・高松英郎) 氷室の祖父。
氷室と似て豪快な性格で「棋界の暴れん坊」の異名をとっていた。名人位に挑戦し、名人位まで後一歩だったことがある。その対局中、アクシデントから村木名人に「目隠し将棋」を挑むが、村木名人の策略にはまり屈辱的な負けをする。その後に行な記念対局で村木武雄に「初手端歩」を指すが、これに村木が激怒し、後に将棋連盟から除名処分を受け、故郷の高知に戻る。孫の氷室将介に受け継がれた。棋士として、養父として氷室を厳しく温かく育てた。モデルは阪田三吉。 幸田真澄(演・細川茂樹) 美男子棋士と呼ばれている。
師匠は大原巌。名人と期待され、奨励会時代は氷室をライバル視していた。その後は敗北が重なり、堕落していく。モデルは郷田真隆。
村木との対局を熱望しついにその機会が訪れるが、村木邸で待ち構えて当時12歳の滝川と対局し敗れ絶望する。その後自殺を装うが、本気で自分に別れ告げる岬を見て彼女を大和天空に預けることを決意。モデルは小池重明。
5年間チェスの王者を守った経歴がある。持ち駒を使わない、駒を立てるなど、独自の「チェス式将棋」を指す。父はかつてチェスを御神と指したことが将棋の魅力に途中で気づいたか持ち駒を使ってしまい反則負けを喫した。本人は悔いを残さなかったが、その対局がマッカーサーにとって日露をため、重責から自殺する。三国イワン自身も将棋を根底では嫌っている。氷室との対局で指す喜びを実感。父と心中で和解した。師匠は土井学。
「弱そう」と氷室から言われるほど頼りない風貌だが、その棋力は駒が光って見えるほど高い。奨励会時代は滝川とともにプロになった。滝川を除けば自分が最強という「2番の男」に自負心を持つ。氷室の強さにその地位を危うくするものを感じたか、対局中に「蛇」を名乗り出した。過去に師匠から滝川戦で八百長で負けるよう言い含められたことがあり、逆に勝とうと躍起になったが敗北。屈辱のあまり盤に出血するほどの頭突きを繰り返し、強い相手と戦うと古傷が開いて流血する。真っ赤なバンドを頭に巻いて対局する癖がある。
対局にはバカンス三昧の生活を送る。対局相手は不戦勝を拾えるのだが、氷室に興味を示して対局場に現れた。将棋は一人で覚えたらしく、完全に「ゲーム」だと言い切る。仕込みや賭けを絡めた享楽的な将棋を好むが、氷室との対局で指すことへの興奮をいく。
名人と地位を手に入れて将棋界を牛耳らんとする野心家。ためには姑息で卑劣な手段も容赦なく使う。氷室にとって問題になるほどの棋力はないのであっけなく負けた。氷室にある。
氷室と対局した後、死した村森聖の兄弟子。氷室戦を弔い合戦と称し、ダイイングメッセージである彼の一手一手を代わりに指す。厳密には山内対氷室というよりも、亡き村森のリベンジ戦の様相を呈した対局になった。氷室に勝利する。に、佐伯に惨敗しショックで失禁した。ちょび髭、蝶ネクタイ、メガネなど、漫才師のような格好をしている。
異人奇人が跋扈するA級棋士界においては珍しく、ごく中年男性といった身なり。死や幸田の豹変振りに心を乱した氷室を容赦なく、老獪に攻め、勝利する。氷室の師匠。
氷室の将棋界入りに一役買う。大原を人一倍尊敬している。棋力自体は氷室に劣るが、将棋への純粋な愛は誰にも劣らない。その点で氷室からは師匠として認められている。才能を示し、大原にも勝ったほどである。その一戦で大原曰く「棋士としての運を使い果たし」、凡庸な棋士に成り下がる。大原が名づけたものだが、それは「平凡に生きろ」という、引導と同じ意味だった。バラバラに入院生活を送っている。やり直し、そして弟子の氷室との対局に挑む。
病を患っている。愛人に「名人」を捧げるため、命を懸けて滝川に挑む。序盤は連勝するも、彼我の力量差は圧倒的であった。名人位の夢に破れると老け込み、そのまま絶命する。背に想い人を象った刺青を彫っている。 関崎勉
作品序盤から登場する奨励会生。
氷室を嘗めてかかるが無残な詰みを食らった。氷室に負けた棋士は才覚の無さを思い知らされて絶望する者もいる中、したたかに将棋界に生き残り続ける。A級棋士とおり、大健闘を果たした。モデルは先崎学。 森圭太
破天荒でやり手な連盟理事。
全棋士トーナメントにより最強を決する「王竜戦」発案者。
村木一門の一番弟子。兄弟子として、滝川に名人の権威を守らせようとするが手を焼かされている。王竜決勝戦では滝川に身代わりとして差し向けられた。 石丸千代子(演・川島なお美) 氷室が居候している将棋クラブのオーナー。
スタッフ
原作:能條純一(小学館ビッグスピリッツコミックス刊) 脚本:尾崎将也
音楽:寺嶋民哉
原案協力:笹原博、安達健裕、坪内崇 (小学館ビッグコミックスピリッツ編集部) チーフプロデューサー:桑田潔(tv asahi) プロデューサー:杉山登(tv asahi)、遠田孝一(MMJ) 協力プロデューサー:東城祐司(MMJ)、両沢和幸 演出:塚本連平、小松隆志(MMJ)、六車俊治(tv asahi) 製作:tv asahi・MMJ
主題歌
野性の花 歌:V6
レーベル:avex trax
連載していた漫画作品。監修は河口俊彦。テレビ朝日系列でテレビドラマ化もされた(2000年1月17日 - 3月13日放送。月曜ドラマ・イン最終作品)。
概要
将棋漫画ではあるが、普通に対局しながら最終局図をように駒で絵を表現するなどの荒唐無稽な面が見られる。
対局中に吐血したり、失禁したり、死亡したりと将棋界にはありえない描写と、あまりにも強烈で個性的な棋士達の印象深い台詞で人気を博した。盤を裏側から見た描写といった独自のアングルや、駒が光ったりしゃべったりするなどの独自表現も特徴的であろう。対局シーンは実際のプロ棋士の棋譜を元にしており、登場する棋士の多くは、性格こそ違えど、実在の人物をモデルにしている。基本的に名人戦しかないが、早指し選手権やお好み対局なども行われ、又、一度だけであるが王竜戦というタイトルが創設された事がある(モデルは竜王戦)。
氷室が初代王者となった後、2回目以降も旨のことが記載されていない第1期において初代王竜が不祥事により除名寸前までいったこと、名人×王竜戦が公式に実現しなかったこと等の運営責任のことも消滅したものと思われる。 「将棋って勝つことだけがすべてじゃないんだよね」という名言も生まれた。 順位戦や三段リーグにおいては、棋士の降級・残留・プロ昇級などの葛藤が描かれている。
テレビドラマ版ではアニメのドラえもんにて主人公役の森田剛が本人役で宣伝をした。
月下の棋士 あらすじ
子どものころから高知で祖父と将棋を指して氷室将介が上京し、宿命のライバル滝川幸次名人との対局、勝利をめざす。
月下の棋士 登場人物
登場人物の多くは、実在の棋士をモデルとしているとされる。
デフォルメによるあまりにも強烈なキャラクターなため、イメージとはかけ離れている。カッコ内は俳優。
氷室将介(演・森田剛) 高知出身の将棋棋士。
幼少から祖父・御神三吉と将棋を指していた。上京して名人位をめざす。服装は帽子をかぶり、ラガーシャツにジーパン。性格は豪快で目上の人物であろうが呼び捨て・暴言を堂々と吐く。将棋界では孤立した存在となっている。御神と数え切れぬほどの勝負をこなしたその棋力は天才そのもの。初手に端歩を突く祖父譲りの特徴がある。将棋に対する計り知れぬ愛情と覚悟が見て取れる。対局中は『猖獗』(しょうけつ:静かに荒ぶるの意)と称される常軌を逸した集中力で最終局面まで読みきるが、命を激しく消耗する荒業でもある。書類上の師匠は虎丸竹千代。後に初代王竜となる。元ネタは氷室京介。性格はオリジナルだが、その圧倒的強さや対局中のオーラは羽生善治を取材した時のカルチャーショックを元にしている。原作版最終回(10年後の世界)では、名人として、大原巌の孫、鉄太を挑戦者に迎え対局を行う。 滝川幸次(演・田辺誠一) 神戸出身。
強さを誇る。将棋の神が名人を選ぶという考えを持つ人物であったが、後に自身が『名人』という唯一の生物・"神"になろうとした。名人位を獲得してからは奇行や突飛な発言が目立つ「変人」として周囲をやきもきさせることもしばしばである。その一方では常人を超越したオーラを持つ男でもあり、王竜戦では氷室に一手詰みの状況まで追い込まれながら、誰一人として者はかった。師、村木の妻に愛を注いでいる。好敵手、氷室との対決に強く執着し、対局が運命と言いきるほど。滝川と氷室との対決が、この漫画のテーマである。師匠は村木武雄。モデルは谷川浩司。 大原巌(演・中尾彬) 十五世名人。
長年にわたり名人に君臨し将棋界の巨人。棋風は「受けの大原」と呼ばれるほど受けの名手で、名人戦で滝川と戦った時も絶妙の受けで滝川を追い込んだ。得意とし、対局相手の動揺を誘うような発言を行う戦巧者。名人戦では一手指し失神。滝川の前に時間切れ負けを喫する。王竜戦に挑むが氷室との対局中に息絶えた。モデルは大山康晴、一部に中原誠も含まれると思われる。ドラマでは石丸と関係を迫ろうとする。氷室との対局中に容態が悪化し死亡。原作版では鉄太という孫がおり、角の駒とともに祖父の棋風を受け継いだ鉄太が巌の死から名人と将介に挑んでいる。 村木武雄(演・仲谷昇) 十四世名人。
滝川幸次の師匠。御神三吉と名人位を争い勝利した。時点では引退し、神戸市御影で妻と隠棲している。記念対局で御神と対局したときの御神の「初手端歩」に対局後も怯え続け、精神が破綻。滝川幸次の名人位獲得は自分が名人も同じと考え、滝川を支配し続けようとする。氷室と滝川が争う中、敗北を自覚してしまい自害する。モデルは木村義雄。
新人類といわれるコンピューター少年で学生にしてプロという天才棋士。その駒は火花を放つような光を発するように氷室に映ったほど。氷室、滝川と比べてもはるかに短い手で相手を負かすなどその強さは人間離れしたものを見せる。師匠は古葉健。将棋はあくまでも「ゲーム」でありその人物の感情や気迫、生き様等は無意味と考えている。氷室に異常に執着しており、氷室が滝川との対局のことしか考えていないことに激しく嫉妬している。作中では珍しく氷室と3度対局している。モデルは佐藤康光。 刈田升三(演・寺田農) 東京出身。
御神三吉に師事していた。「プロは勝ちこそがすべて」という大原の理念に真っ向から反する「プロは面白い手を指してナンボ」という理念を持つ。禁煙を公言しながらもタバコを吸い続けたり、引退すると言いながらまったくしない等、非常に人間臭い男。モデルは升田幸三。終盤では棋力とやる気を落とすが、古株の意地や亡き大原のエールで意地を見せA級残留した。本作登場人物の中でもっともモデルに近いとされている。作中の終盤で、氷室の実父であることが明らかになる。 鈴本永吉(演・高嶋政伸) 北海道出身。
師匠は刈田升三。三段リーグにて氷室・幸田と昇段争いを繰り広げるが惜しくも昇段ならず、三段止まりで奨励会を退会。その後も将棋を続け、アマチュア名人になる。嫌味のない棋風。将棋同様に性格もお人よしでユーモラス。熾烈な戦いを続ける氷室を影で案じている。モデルは鈴木英春。 村森聖
奨励会において強さを発揮する実力者だが、病がたたって実力以下の段位に甘んじている。
氷室との対局に死を覚悟し、剃髪と白スーツで挑むが敗北する。決まり手に敗北ながら納得の表情だったが、そこで負けを認めたことを後々悔いていた。病状が悪化し入院生活になるが、病床の中でもその対局の打開策を模索する。勝ちの一手が浮かんだのは、死の直前であった。モデルは村山聖。 大和天空
出た勝負は勝ち、負けは不戦敗だけという上勝率100%の男。
サングラスをかけたその風体はヤクザさながら。粗野かつ凶暴な性格。義理の娘、岬に異常な執着心をみせる。村木の妻を巡って彼と争った経験が村木の心に恐怖心を刻み込んだ。自身を強く憎む滝川と名人を争い、これを「死のバトル」と称して猛るが、惨忍にいたぶられた。これ以後心が折れてしまったか、荒々しげな気風は将棋も弱体化し、病を患うことに。最後は意地を通すため、佐伯戦で死と一手で勝利を掴んだ。
父は真剣師の小池十兵衛。養父は大和天空。幼少期から父の後ろから父の対局を見守り続けるが、父が少年時代の滝川幸次に敗れた後、大和天空に養女に出される。駒が光るほどの強さを発揮するが、根底では自分に異常な愛を求めてくる大和天空や、将棋を憎んでいる。この状況を救ってくれるのは氷室であると考えており、氷室に姿を重ね、愛するようになる。対局に勝利すると、対局相手から戦利品を奪い取るのが趣味。将棋連盟を退会。モデルは高橋和(?)。 立原真由美(演・山口紗弥加) 毎朝新聞文化部担当の女性記者。
文化部に配属されるまでは将棋の知識がゼロであった。氷室より年上で、若干太め。氷室と滝川の対局中に氷室の封じ手を預かる。に氷室と結婚する。 御神三吉(演・高松英郎) 氷室の祖父。
氷室と似て豪快な性格で「棋界の暴れん坊」の異名をとっていた。名人位に挑戦し、名人位まで後一歩だったことがある。その対局中、アクシデントから村木名人に「目隠し将棋」を挑むが、村木名人の策略にはまり屈辱的な負けをする。その後に行な記念対局で村木武雄に「初手端歩」を指すが、これに村木が激怒し、後に将棋連盟から除名処分を受け、故郷の高知に戻る。孫の氷室将介に受け継がれた。棋士として、養父として氷室を厳しく温かく育てた。モデルは阪田三吉。 幸田真澄(演・細川茂樹) 美男子棋士と呼ばれている。
師匠は大原巌。名人と期待され、奨励会時代は氷室をライバル視していた。その後は敗北が重なり、堕落していく。モデルは郷田真隆。
村木との対局を熱望しついにその機会が訪れるが、村木邸で待ち構えて当時12歳の滝川と対局し敗れ絶望する。その後自殺を装うが、本気で自分に別れ告げる岬を見て彼女を大和天空に預けることを決意。モデルは小池重明。
5年間チェスの王者を守った経歴がある。持ち駒を使わない、駒を立てるなど、独自の「チェス式将棋」を指す。父はかつてチェスを御神と指したことが将棋の魅力に途中で気づいたか持ち駒を使ってしまい反則負けを喫した。本人は悔いを残さなかったが、その対局がマッカーサーにとって日露をため、重責から自殺する。三国イワン自身も将棋を根底では嫌っている。氷室との対局で指す喜びを実感。父と心中で和解した。師匠は土井学。
「弱そう」と氷室から言われるほど頼りない風貌だが、その棋力は駒が光って見えるほど高い。奨励会時代は滝川とともにプロになった。滝川を除けば自分が最強という「2番の男」に自負心を持つ。氷室の強さにその地位を危うくするものを感じたか、対局中に「蛇」を名乗り出した。過去に師匠から滝川戦で八百長で負けるよう言い含められたことがあり、逆に勝とうと躍起になったが敗北。屈辱のあまり盤に出血するほどの頭突きを繰り返し、強い相手と戦うと古傷が開いて流血する。真っ赤なバンドを頭に巻いて対局する癖がある。
対局にはバカンス三昧の生活を送る。対局相手は不戦勝を拾えるのだが、氷室に興味を示して対局場に現れた。将棋は一人で覚えたらしく、完全に「ゲーム」だと言い切る。仕込みや賭けを絡めた享楽的な将棋を好むが、氷室との対局で指すことへの興奮をいく。
名人と地位を手に入れて将棋界を牛耳らんとする野心家。ためには姑息で卑劣な手段も容赦なく使う。氷室にとって問題になるほどの棋力はないのであっけなく負けた。氷室にある。
氷室と対局した後、死した村森聖の兄弟子。氷室戦を弔い合戦と称し、ダイイングメッセージである彼の一手一手を代わりに指す。厳密には山内対氷室というよりも、亡き村森のリベンジ戦の様相を呈した対局になった。氷室に勝利する。に、佐伯に惨敗しショックで失禁した。ちょび髭、蝶ネクタイ、メガネなど、漫才師のような格好をしている。
異人奇人が跋扈するA級棋士界においては珍しく、ごく中年男性といった身なり。死や幸田の豹変振りに心を乱した氷室を容赦なく、老獪に攻め、勝利する。氷室の師匠。
氷室の将棋界入りに一役買う。大原を人一倍尊敬している。棋力自体は氷室に劣るが、将棋への純粋な愛は誰にも劣らない。その点で氷室からは師匠として認められている。才能を示し、大原にも勝ったほどである。その一戦で大原曰く「棋士としての運を使い果たし」、凡庸な棋士に成り下がる。大原が名づけたものだが、それは「平凡に生きろ」という、引導と同じ意味だった。バラバラに入院生活を送っている。やり直し、そして弟子の氷室との対局に挑む。
病を患っている。愛人に「名人」を捧げるため、命を懸けて滝川に挑む。序盤は連勝するも、彼我の力量差は圧倒的であった。名人位の夢に破れると老け込み、そのまま絶命する。背に想い人を象った刺青を彫っている。 関崎勉
作品序盤から登場する奨励会生。
氷室を嘗めてかかるが無残な詰みを食らった。氷室に負けた棋士は才覚の無さを思い知らされて絶望する者もいる中、したたかに将棋界に生き残り続ける。A級棋士とおり、大健闘を果たした。モデルは先崎学。 森圭太
破天荒でやり手な連盟理事。
全棋士トーナメントにより最強を決する「王竜戦」発案者。
村木一門の一番弟子。兄弟子として、滝川に名人の権威を守らせようとするが手を焼かされている。王竜決勝戦では滝川に身代わりとして差し向けられた。 石丸千代子(演・川島なお美) 氷室が居候している将棋クラブのオーナー。
スタッフ
原作:能條純一(小学館ビッグスピリッツコミックス刊) 脚本:尾崎将也
音楽:寺嶋民哉
原案協力:笹原博、安達健裕、坪内崇 (小学館ビッグコミックスピリッツ編集部) チーフプロデューサー:桑田潔(tv asahi) プロデューサー:杉山登(tv asahi)、遠田孝一(MMJ) 協力プロデューサー:東城祐司(MMJ)、両沢和幸 演出:塚本連平、小松隆志(MMJ)、六車俊治(tv asahi) 製作:tv asahi・MMJ
主題歌
野性の花 歌:V6
レーベル:avex trax